刀に纏わる言葉

皆さん、日頃我々が使っている言葉には刀が基になっているものがたくさんあります。
今回はそれをいくつか紹介したいと思います。
1、 おっとり刀(押取り刀)
   急な事で刀を腰に差す間もなく、手に取る事。大急ぎの事。「~で駆けつける」
   の様に使います。
2、 単刀直入
   単刀、一振りの刀(一人)で敵陣に斬り込むこと。この事から前置きなど無く、直接
   本題に入ることを言います。
3、 一刀両断
   太刀で物を真っ二つに裂くように、物事をスパッと解決すること。
4、 抜き差しならぬ
   刀を抜くのも差すのもままならない窮地をいい、どうにもならない、のっぴきならない
   という意味。
5. 反りが合わない
   刀はそれぞれ反りが違い、鞘もその刀用です。他の鞘に入れようとしても入りません
   これは刀の反り具合と鞘の反り具合が違うからで、「反りが合わない」と言い
   この事から、相性が合わないことを言います。
6、 もとの鞘に納まる
   刀は他の鞘にはなかなか入らないのですが、もとの鞘にはスンナリ入ります。
   この事から、仲違いした者どうしが元通り一緒になる事を言います。
7、 真打ち
   御神刀を打つ時予め何本か打ち、その中で一番出来がいいものを「真打」といい
   神様に捧げました。現在では落語界をはじめ、その世界で格上の人を言います。
8、 付け焼刃(つけやきば)
   刃の無くなった刀や鈍刀に、焼き刃だけを付け足した事から、間に合わせに習い
   覚える事を言います。
9、 急場凌ぎ(きゅうばしのぎ)
   「急場凌ぎ」今はこう書き、一時の間に合わせで、何とかその場を切り抜ける事。
   となっています。意味としては「急刃凌ぎ」です。「急刃」とは戦場において刀の刃が
   欠けた時、祖石(砥石の堅いもの)やそれもない場合、そこらの石で擦った即席に
   刃を付けた物の事です。切れ味は悪いがとりあえず戦えるようにしたのです。
   これですと、「一時の間に合わせで、何とかその場を切り抜ける」の意味がよく 
   感じ取れますね。
10、伝家の宝刀
      家宝として代々伝わってきた名刀と言うことから、普段は使わないが、いよいよと
   言う時出して来るとっておきの物、手段の事を言います。
11, 抜き打ち
      刀を抜いたとたんに斬りつける事で、この事から前触れもなく、いきなり何かを
      する事を言います。「~検査」
12, 鞘当て
      昔、武士同士がすれ違った時、お互いの鞘がぶつかったと、とがめだてした事で
      喧嘩となる事がありました。この事から些細な事で喧嘩をする事を言います。
13, 地金が出る
      刀は芯金と言うやわらかい鉄を,皮金という硬い鉄が包み込む構造になっています。
   何度も砥ぎを繰り返し、砥ぎ減ってしまい芯金が出てしまったことを言い、この事から
      表を取り繕っていたものが取れ、本性が出てしまった事を言います。
14, 懐刀(ふところがたな)
      刀とは別に懐に入れてある最終護身用短刀で、この事から秘密の計画などに参画
   する側近の事を言います。
15, 焼きを入れる
      刀は刃を付けるため火に入れて、焼き刃を付けます。これをしないと刀の形をした
      鉄の棒です。この事から気合を入れることを言います。
16, 鍔ぜり合い
      お互いに打ち込んだ刀を鍔で受止めたまま、一歩も譲らず押し合うことから、力の
      拮抗した激戦の事を言います。
17, 鎬を削る(しのぎをけずる)    
      刀の鎬(しのぎ・・・・刃と棟の間にある稜線)が激しくぶつかり、削れるほどの激戦
      の事。
18, 切羽詰まる
      切羽は刀の鍔がガタガタしないよう押さえる金具です。この事から身動き出来ないほど
      追い詰められた事をいます。
19, 折り紙付き
      折り紙とは刀の鑑定書の事を指し、折り紙付きなどといい、本物である事を証明する
      言わば保証書付きであることを意味しています。
20, 相槌を打つ
      相槌を打つとは鍛錬で師匠の打つ槌に合わせて弟子が槌を入れる事。あいの槌,
      向かいの槌。転じて相手の話に調子を合わせてする応答の事。
21, 頓珍漢(とんちんかん)
      師匠と弟子の槌音の響きを表す擬音がその由来とされ、トンテンカンと聞こえる槌音が 
     調子が外れたときにトンチンカンと聞こえた事から、物事の調子はずれを意味する言葉
     となった。
22, 目貫き通り    
      表通りのもっとも華やかな通りを目貫通りと言いますが、目貫とは刀の柄(取手部分)
      に施された装飾的な金具を指します。刀は武士の魂と言われ武将も刀の細部に金を
     かけて飾り立てた様子が伺えます。
     参考文献

     皆さんもこれ以外に刀に纏わる言葉を知ってたら是非教えて下さいませ。






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刀に纏わる言葉をいざ気にかけてみると、たくさんあるものですね。勉強になります。「トンチンカン」がそういう意味だったのかと知ると面白いですね。
私は「返す刀」。一方を攻撃して矛先転じてすぐ他方を攻める、という言葉が思い浮かびました。
あとは、学生時代に覚えた英語のことわざで、「妻を選ぶときや刀を買うときに、他人の意見を求めてはならない」だったかな?このフレーズを思い出します。
武士と刀の深い関係がよく表れていますよね。

エミさん、こんにちは!
刀に纏わる言葉って結構ありますよね。我々刀を扱うものとしてはより多く知っておく必要がありますので。「返す刀」もありますね、有難うございます。
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